3D作成の労力

2009年11月21日土曜日

日記

t f B! P L

コンピューターゲーム(ビデオゲーム)は比較的新しい娯楽なので、どうしてもその地位に関して長らく低い状態が続いたと思う。
実際に一般に普及しだしたのはファミリーコンピューターが登場してからだろうから、まだ30年経っていない。
90年代半ば頃から3Dを使うゲームが増えてきて、データもCD-ROMが使われるものが増えて大容量化してきた。
その頃、当時の著名なクリエイターのうち数名は映画を意識し始めたが、あれ自体が私は失敗だったと思っている。
映画は映画、ゲームはゲームで別の分野で、動画や静止画の映像では映画の方がそれにコストを割けるのでクオリティは高くなる。
ゲームは元々もっとインタラクティブな方向性のもので、作り手がある程度誘導するにしてもプレイヤーが操作をして結果が出てくる。
ゲームと言うのは体験型のメディアとも言えるし、この部分は映像と全く違う点で、別にゲームは映画になる必要性は無い。
見習うべき点はあるだろうけど、コストをかける部分が違うのだし、本来の求められている部分も違うから限界がある。

そしてゲームも遂にコストが2億ドル突破するものが出てきた。
Call of Duty: Modern Warfare 2がその大台に乗せたゲームです。
最近発売したLeft 4 Dead 2も広告費だけで2500万ドルらしいけど、ゲーム業界は映画業界のようにコストがかかるようになって行きそうだ。
多くのコストがかかるために、大手だけが生き残るようになるかもしれない。
3Dの手間と労力は半端じゃないので、リアルなグラフィックを目指せば目指すほどコストが増大する。
この開発のコストの大半は人件費で、時には100人を超す人たちが2~3年かけて作るから当然お金はかかる。
そこには人件費が発生するので、意外と普及への一番の足枷の部分はこのコストかもしれません。
2億ドルかけたゲームは、幸い記録を次から次へと塗り替えているそうで、初日に470万本を売り、5日で5億5000万ドル分を売り大成功のようです。
しかし、もし大こけした場合のことを考えると、この業界は非常に危うい博打性を持っていそうな気もします。
リアルなグラフィックの追求の結果のコスト増と、3Dの労力や手間がそこにはあるはずです。

私は写実的なグラフィックが好きなので、私個人としてはその方向性に向かうことは好ましくもあります。
でも作り手の人たちはどうなんでしょうか。
私も3Dで何かを作ってみて、初めて異常にかかる労力の部分に気が付きました。
コンピューター関係はどうしてもコスト削減のために使われることが多く、一方で3Dというのは非常に労力や手間がかかるという矛盾が発生します。
それもいつかはコンピュータの進化による自動化で解消できるのでしょうかね。

- Call of Duty: Modern Warfare 2 (Amazon)
- Left 4 Dead 2 (Steam)

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